なごやボランティアNPOセンターの新しい情報誌『交流感電池』の編集長、柴田太陽さ んにインタビューした。市民記者養成講座の狙いは、講座で育った市民記者の方に、身近な話題などを投稿してもらうことで、『交流乾電池』を本当の意味で 「利用者との協同」が実現できる情報誌にしたい、とのことだ。
なごやボランティアNPOセンターは、今年の4月に指定管理者が変わりました 。指定管理者の民間から民間への交代は、全国的にも珍しいものだったようです。指定管理者変更の理由は、名古屋市が情報公開請求によって公開した『選定委員会議事要旨・評価表』によると、記事でも報じられたように、経費削減が大きな理由の1つだったようです。
その後『KY解雇事件』といわれる不当解雇事件が発生して、『安かろう、悪かろう』なのでしょうか、やはりワーカーズコープの管理運営体制には、問題があることが露呈しました。でも、現場の職員達は労組を結成し、一致団結して不当解雇撤回を勝ち取りました。このように、指定管理者が突然変わってしまってサービスが低下している部分も見受けられるというNPOセンターですが、情報誌はかなり面白いものに仕上がっています。
今回は、新しい職員のみなさんが奮闘して作っている、斬新な手作りの情報誌『交流乾電池』についてお聞きしました。
●名前の意味はなんですか?
●編集しているのはどんな人達?
●印刷も自分達でやるんですか?
●何部くらい発行しているの?どこに行けばもらえるの?
●新しい情報誌の狙いは?
●記事はどうやって決まるの?
●編集時に心掛けていることは?
「市民活動」という言い方もありますが、友達同士でやっている草野球チームだって、立派な市民活動なんじゃないかと思うのです。しかし残念ながら、「ボ ランティア」や「NPO」って、ある特定のイメージがついてしまっているような気がするんです。極端なことを言うと、なんか「善良で立派な人」じゃないと できないようなイメージですね。『ボランティアやNPOをしている人たち』が、どこかにいて、その人たちだけの世界みたいな印象もあると思います。『ボラ ンティアやNPO』と『市民運動』が、違うイメージをもって語られることも少なくありません。「交流感電池」のコンセプトは、そういったイメージを変えて みるということです。
ボランティアもNPOも、どっちも自主的にやるものですから、本来的に楽しいものなはずですし『正しいボラはこうだ』というものでもないはずです。活動 紹介ひとつにとっても、ただマジメに紹介するだけでなくて、なんだ、こんなことでもボランティア活動だったのか。結構楽しいじゃないか、なんてノリが広 がって行くことに、情報誌の紙面の編集を通じて、どうやったらアプローチできるか、日々試行錯誤しています。
●取材中苦労したことは?
次に、編集作業では、具体的なことを言うと、編集ソフトの問題があります。実は編集作業のほとんどを、マイクロソフトの「word」でやっています。正 直、これが相当しんどいです。テキストの改行の問題とか、写真の加工とかが大変です。記事を書き上げても、印刷、紙折をして、最後に製本作業があるのです が、これがかなり大変です。半分に折られたA4の紙を、ひたすら組んでいかなくてはいけない。これを全部手作業でやっています。職員は今9名ですが、なか なか進みません。ボランティアしていただける方、こちらも大募集しております(笑)。
●逆に取材中良かったことは?
●交流感電池の反響は?
「おもしろかったよ」なんて声をかけて下さる方もいて、作って良かったな、と思うこともあります。とくに、公共施設らしくないところが好評なようです。ですが、まだまではないかなと思っています。
●今後の方向性について
大きな目標としては、「市民に開かれたメディア」を目指したいという思いがあります。読者が記者にもなって、そしてセンターの利用者にもなってゆくよう な関係が作りたいです。そのような関係が作れて、はじめて「開かれたセンター」になるのではないかと思います。そうした取り組みのひとつとして、当セン ターで開催している市民記者養成講座があります。その講座の受講生の方が書いた記事を、交流乾電池で公開していく予定で、いろいろと準備を進めています。
市民記者養成講座は、筆者も参加をしてみたいと思っていたもので、自分で記事を書いてみたい方、市民運動などに関わっていてチラシをうまく書きたい方、 リタイヤ後の自分の趣味や思ったことを発表したい方などを対象に開かれており、講師はこのJANJANでも活躍されているEsamanさんです。 Esamanさんは、ご自身でも会報を編集しており、またカメラマンでもあるので、講座の内容も、写真の撮り方や、印刷機の使い方、チラシの効果的なデザ インなど多方面に渡っており、記事を書く以外のことにも役に立つとのことでした。
実際に講座に参加した人の話によると、日記を記事にしてしまう方法、松浦武四郎の紀行文やシーザーのガリア戦記などを「記事」と捉えて読んでみるなど、 発想がユニークで面白かったそうです。また、自分が取材を受けて新聞に記事が載ったときの話をもとに、出来上がった記事を見ながら、記事と取材の現実の話 などもあったそうです。
編集長の柴田さんによれば、この市民記者養成講座の最終的な狙いは、いずれ『交流乾電池』の紙面の多くを、この講座で育った市民記者の方に、自分の市民 活動や、参加したボランティア活動のこと、身近な話題などを投稿してもらうことで、『交流乾電池』を本当の意味で「利用者との協同」が実現できる情報誌に したい、とのことでした。
新しい指定管理者になったNPOセンター。いろいろと問題は発生していますが、新しい情報誌と、市民記者養成講座には、新たな可能性がありそうです。今後、どのような発展になってゆくのかに、大きな期待をよせたいと思います。
名古屋市・市民経済局
ワーカーズコープ労協センター事業団
なごやボランティア・NPOセンター第2期指定管理者選定経過関係資料(旧指定管理者の一つ、ボランタリーネイバーズさんのページ
ぼらんぽセンター管理運営奮戦記(前センター副所長・青木研輔さんの報告
効率重視?指定管理者制度で「なごやボランティアNPOセンター」職員総入れ替え


































