労働者協同組合における労働者統制の意義

http://homepage3.nifty.com/koseki-t/w.c.study/wcstudy3.html#tukamoto93

労働者協同組合研究の動向
小関 隆志

塚本一郎[1993]「労働者協同組合における労働者統制の意義――ウェッブの生産者協同組合批判に関連して」『大原社会問題研究所雑誌』417号

《問題意識》

◆近年は協同組合論から労協の意義が強調されるようになり、それに伴って労協の支持者はウェッブの労協批判を省みない。しかし、ウェッブ夫妻の批判には、現在にも有効な論点が含まれているのではないか。ウェッブの批判は現在の労協批判の典型をなしている。

《概要》

●ウェッブ夫妻の労協(生産者協同組合)批判の核心は、組織の本質である労働者統制の有効性とその民主制との関連にあった。

①労働者は、自ら選んだ者から管理されることを嫌悪するため、効率的な管理・職場規律の保持が困難。

②高度の専門知識と管理技術革新を必要とする現代資本主義においては、一般労働者による管理では失敗し、熟達した専門家に管理を委ねるしかない。

③共同社会の中の「少数者」である労働者による管理は共同社会の普遍的利害を代表しえず、企業主義的傾向が強く現れ、利己的・非民主的となる。外的権威の統制が必要。

●ウェッブの論点は、現代の労協をめぐる主要な論点であり続けている。ただし、二者択一論ではなく、クリス・コーンフォースの指摘するように、「制約と選 択」という視点が重要である。すなわち、内的・外的環境によって制約されているが、環境を改革する条件を選択する可能性は残される。

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