新春早々名古屋で「ハツモウデモ」―鍋サミットも開催

管理人: 記事中段にNPO法人ワーカーズコープに対する抗議行動の記載があります(太字:管理人)

http://www.news.janjan.jp/living/0901/0901050760/1.php

2009/01/06
年明け早々の1月2日、名古屋越冬が行われている西柳公園前を出発点として、大須観音に初詣に出かけるという「ハツモウデモ」が行われました。呼びかけたのはイキナリ労組(自治労・ワーカーズコープ職員ユニオン)委員長の柴田太陽さんです。
年明け早々の1月2日、名古屋越冬が行われている西柳公園前を出発点として、大須観音に初詣に出かけるという「ハツモウデモ」として「1.2、新春早々やっちゃえデモ」が行われました。主催者は、「1.2新春早々やっちゃえデモ実行委員会」です。

この実行委員会をイキナリ結成したのは、職場のなごやボランティアNPOセンターでKY解雇事件が発生した5月、不当解雇を目の当たりにして、その場で イキナリ労働組合を結成、全国組織の圧倒的な動員力を使った経営サイドによる度重なる不当労働攻撃を跳ね返しつつ、ヨロメキながらも闘争を貫徹して戦って いる、イキナリ労組(自治労・ワーカーズコープ職員ユニオン)委員長の柴田太陽さんです。

参照:
『KY解雇』が発生? 名古屋市の施設の指定管理者交代のその後

開催の趣旨は、派遣切りなどで社会情勢も悪化、格差は拡大、職を失った人たちには自己責任という罵声が浴びせられ、悲惨な事件も相次ぐ世の中。

さらには、柴田さんの職場も、人を人とも思わない全国組織による動員で人心は荒廃しきっている、という現実に対して、少しでも「楽しいこと。外に出てみようかなと思うこと」をしたかった、ということだそうです。

面白そうな話だったので、筆者も一緒にデモをすることにしました。なお、今回のデモ隊の出発地点は、越冬が行われている西柳公園(通称・オケラ公園)で すが、思いついたのが、イキナリで越冬直前であったため、笹島界隈で長年活動している人に相談をして、越冬実行委員会とは別に呼びかけた、とのことでし た。出発地を西柳公園にしたのは、越冬に便乗、というよりは、長年の越冬活動に敬意を表して、ということだそうです。

12時30分頃、出発会場である西柳公園の入り口、横断幕などが張られている場所に、すでに「ハツモウデモ」という、ヘンな企画に興味をもった、少しノリの良い人たちが集まっています。

顔ぶれは、名古屋のデモなどでいつも見かける楽器をもった人たち、越冬で活躍する支援の人、名古屋で「路上鍋」を開催している人たち、駅前で路上でお店を広げている若者、パンクな感じの人、自然農をやっている人……勿論、越冬に参加しているホームレスの仲間もいます。

今日は何人くるのかな……と思っていたところに、広島在住の、さとうしゅういち記者から「いま名古屋駅」との電話がありました。なんでも、時間が出来たので、ぜひ参加して取材したい、とのことで、かなり嬉しいハプニングでした。

参照:
生存権確立願い、名古屋で「初詣デモ」行われる

まだまだ出発には時間がありますが、楽器をもってきた人たちがセッションをしたり、鍋やオタマをもってきた人が、それを楽器にして歌ってみたりと、にぎやかになっています。なんだか、よくわからないが賑やかになったので、越冬に参加している仲間も覗きに来ます。

主催者の柴田さんが趣旨を説明。

「これから、初詣に出かけて、みんなで参拝しましょう。ついでにデモをしましょう。甘酒も用意しました。でも甘酒くらいしか出ないので、そんなに期待しないでください。面白そうだと思った人は、気軽に参加してください」

と呼びかけていました。

そうこうしていると、警備の警官の人たちがやってきましたが、人数は少なめです。全部で5人もいたでしょうか? 新春早々なので、あまり部下に仕事をさせたくなかったのか、ちょっと役職が上そうな人も来ていました。

デモの主催者が、なんだか新春早々、すいませんね~と挨拶、警察の人たちも、なんだか苦笑い気味のようでした。今回の企画は、結構ヘンな企画ですが、麻 生亭ツアーのときのように、コース上に機動隊が待ち伏せしていたり、私服警察が目に見えるようにウジャウジャ居る、というわけでもなく、なんだかホノボノ した感じになっています。

野宿の仲間の一人が「野宿者を利用するな! 参加したら何かあるのか?」と声をかけてくる、というハプニングもありましたが、これは、人を介した情報の伝わり方に誤解があったようで、主催者の柴田さんが趣旨を直接説明。

今回のものは、越冬を応援しようと思って企画したもので、炊き出しは無理ですが甘酒も出るよと説明したところ、とくに問題もなく収まったようです。

なんといいますか「こういう業界」では、噂が噂を呼んだり、違う話がごちゃ混ぜになったり、伝達されるうちに違う話になっていたりして、意味もなく対立や喧嘩があったり、それが主導権争いに利用される、ということが、かなり多いと思います。

それが嫌になって去ってゆく若い人も多いと思いますが、今回は柴田さんの対応もよかったせいか、とくにそういうことにも発展しなかったようですが、なかなか難しい問題だと思います。

そうしているうちに、次第に報道陣も集まってきて、主催者の柴田さんを囲んで、いろいろと取材をしはじめました。そして、準備がまったくできなくなる、 というハプニングも発生しました。どうも、自分の企画した、かなりいい加減な企画に、こんなに報道陣がくるとは思っていなかったようで、想定外のことだっ たようです。

柴田さんがマスコミ対応に追われている間、自分も含めた、当日初めて顔をあわせた人たちで、準備をなんとかやりました。ダンボールとブルーシートで出来 た「獅子舞」が疲労されたり、参加者の人が書初めを始めたり、便乗して演説をする人も現れて、会場は、なんだか混沌としていました。

そのうち、外国人の人たち、チラシと旗を付けた自転車、台車にデコレーションを付けた人などもやってきて、相当ヘンな集まりにてきあがっていきました。

もうそろそろ出発、という時間になっても、さとうしゅういち記者が現れません。電話をしてみると、なんでも会場の西柳公園に行こうとして、タクシーにのって、かえって道がわからなくなってしまった、とのことでした。

地図を掲載した下記記事でも紹介したとおり、西柳公園は、名古屋駅のスグ近くとはいうものの、非常にわかりにくい場所にあります。タクシーに乗ると、一方通行などもあり、かえって時間がかかってしまいます。

参照:
名古屋越冬・マスコミが大挙押しかけ『派遣切りの若者居ないか』かなり迷惑する現場

さとうしゅういち記者は、記事の地図をプリントアウトしてくるのを忘れたそうで、大変なことになってしまいました。なんとか、デモ隊の出発直前に、西柳公園に駆け込むことが出来ましたが、みなさんも、西柳公園に行きたいときは、気をつけましょう。

駆けつけてきた、さとうしゅういち記者に、ダンボール獅子舞の衣装をかぶせて先頭に押し出し、デモ隊は西柳公園前を出発しました。錦通り沿いに、西柳市場の脇をとおり、デモ隊は進みます。

西柳公園は、構想の入り口のスグ脇にあるのですが、新春のためか、車はあまり通っていません。ガランとした車道を、まばらな警察に守られつつ、自転車や台車を引いたヘンな一団が、楽器を鳴らしながら通り過ぎていきます。

統一したシュプレヒコールはなく、マイクを握った柴田さんが

「だい、だい、だいめーわーく、水際作戦だいめいわーく」

「どうなったぁー、どうなったー、小泉改革どぅなったぁー」などと、調子のよい音頭をとりながら歩きます。

その後を、鍋やフライパンをたたく人、ハーモニカを吹く人、自転車にラジカセを搭載した「サウンド自転車」を押す人などが続きます。

堀川をわたり、伏見に向かい始めると、けっこう風が強くなってきました。伏見が近づくと、人通りもやや多くなってきます。通行人の人たちは、新春早々出現した奇妙な一団をみて、驚いたり、携帯で写真を撮ったりしていました。

伏見の交差点を曲がると、KY解雇事件などで、柴田さんたち労組と経営者側が労使紛争を戦っている「なごやボランティア・NPOセンター」が見えてきました。センターに近づくと、柴田さんは口調を変えて、別のシュプレヒコールを行いました。

「なごやボランティア・NPOセンター所長・松垣芳伸は、不当労働行為をやめろー」

「NPO法人ワーカーズコープは、働くものの権利を尊重しろー」

このシュプレヒコールは、参加者の多くが一緒に叫んでいました。おそらくは近所に住んでいる人でしょう、犬を付けた奥様のような感じの人が(伏見地区は 都心部で家賃が高いのです)、新春早々のシュプレヒコールに驚きつつも、労働問題のコールだとわかってか、手を振ってくれたのが印象的でした。

なごやボランティアNPOセンターを超えると、スグに大須観音のあるエリアに入ります。大須観音の手前の歩道橋のある場所で、デモ隊は解散、甘酒を配って、それぞれ参拝をする予定でしたが、参加者もマスコミも一向に解散しません。

ここで問題が発覚、柴田さんが用意していた「甘酒」を、なんと会場に忘れてしまったとのことで、急遽取りに戻ることになりました。その間、マスコミの方と参加者はそれぞれに話をしています。

そんなに人数が多くはないとはいえ、こんなところに集まっていていいのかなー、と思いましたが、警察の人たちはすぐに帰ってしまって、怒られそうにもありません。

ですが、それでも通行の邪魔になりそうだったので、その場にいる人たちで相談して、近くの公園に移動、参拝後、仲間内で鍋をしたかったので、いろいろと用意してくれていた人がいたので、それに便乗して、鍋サミットに突入することになりました。

急遽、鍋サミットとなった会場は、大須演芸場の裏にある小さな公園で、なんでも古墳の一部(?)が残っているところ、のようでした。ここで、マスコミの 人たちも含めて一息つき、いろいろと話をしました。いろいろと話をきいてみると、参加者の中には、工場長をしていて、最近、部長に昇進したところ、1週間 ほどした頃に、昼休みから戻ってみると、会社が倒産していて、それ以来、無職の人。スリランカから出稼ぎにやってきて、もう10年以上になるが、ここしば らくまったく仕事がないので、お金がなくなる前に帰ることにした人。派遣労働で解雇されて、住むところがなくなってしまった人。10年以上も野宿をしてい て、いろいろと名古屋のことにも詳しいご老人。若い頃は公務員をしていた、ほとんどホームレス状態の人。そして、東京や広島からの参加者など、いろいろな 人がいることがわかりました。

また、取材にきていた報道陣のなかにも、実は派遣として仕事をしていて、いつ職を失うのかわからない。取材をしながら、本当はデモ隊の中にはいったほうがいいのではないか、と考えていた人もいたことがわかりました。この話には、参加者の多くもビックリしていたようです。

甘酒と鍋で温まったあとは、西柳公園に向けて、一緒にとぼとぼと歩いて帰りました。

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